「徳育空手道を奨める会」設立趣意書 設立代表者 三本同
■此の会は、「徳育空手道を奨める会」と称する。
■設立の趣意
空手道は、1600年ころ琉球において「手と言われる格闘技として生まれ、のちに中国拳法と合体して「唐手」と呼ばれ、
1900年頃本土に伝来し、やがて「空手道」と名付けられて約100年を日本武道の一つとして育ちました。
特に太平洋戦争終結の頃より世界的に急速な発展を遂げ、今では国内に30万人、世界170カ国に3千万人の愛好者を擁して
揺るぎない国際競技へと成長しました。
空手道の特性は「形」と「組み手」から成ることにあり、「形」において伝統を重んじ、「組み手」において
創意工夫を旨とする修練法が「古きを尋ねて新しきを知る」知的欲求を生み「挙禅一致」「左右一如」の技法が
バランスのよい全身運動となって理想的な心身の練成法を形成しています。
昨今の社会においては、物資文明の陰に人の心が薄れ、文明社会が却って身体の発育や体力増強を阻害しかねない
憂うべき状況にありますが、今こそ空手道の正しい修練法をもって人々の心身の再生が求められる時であろうと信じます。
よって、我々は青少年の健全育成のため大学、高校、中学の空手組織を通じてその活動を支援し、人々の健康増進に
備えて地域組織の活性を促し、なお国を超えた同士を募ってその交流を計り、次代を担う若者達の国際的な相互理解と
友情を深め、国際平和に貢献し、ひいては人類の繁栄に役立つことを念願し、知育・徳育・体育調和の空手道を推進する為、
「徳育空手道を奨める会」を設立したいと願う次第であります。
何卒、本会設立の趣意にご理解とご賛同を賜りますよう御願い申しあげます。
■事業
本会は、前項の目的を達成する為に次に揚げる事業を行う。
(1)空手道発達史の調査研究と資料保存。
(2)正しい空手道の啓発と普及。
(3)伝統的空手道の研究と伝承。
(4)空手道愛好者、団体等の支援活動。
(5)徳育空手道の研修と伝承。
(6)空手道の競技力向上に関する活動。
(7)指導者の育成、派遣。
(8)空手道に関する広報活動。
(9)各種大会の開催及び共催等。
(10)その他目的を達成するため必要な事業。